IMPORTANT CULTURAL LANDSCAPE重要文化的景観紹介

沙流川の自然と二風谷の人々が育んできた文化的景観は、
アイヌの伝統文化とともに多様な文化の共生の歴史をあなたに語りかけてきます。

文化財としての価値が得に重要な「重要文化的景観」として「アイヌの伝統と近代の開拓による沙流川流域の文化的景観」が2007年7月に国によって全国で3番目に選定されました。文化的景観とは「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」です。

  • 沙流川歴史館 Historical Museum of the Saru River

    平取町の遺跡から出土した遺物を整理収蔵しています。実物大の動物を木彫で再現したジオラマや近代産業の紹介など、沙流川の自然、沙流川と人との関わりを展示しています。

    【入館料】
    無料
    【開館時間】
    9:00~16:30
    【休館日】
    月曜日(月曜が祝・祭日の場合はその翌日) 年末年始は12月30日から1月5日
    【問合せ先】
    01457-2-4085
    【マップコード】
    442 799 244
    重要文化的景観 重要文化的景観
  • 萱野茂二風谷アイヌ資料館 Kayano Shigeru Nibutani Ainu Museum

    二風谷に生まれ、アイヌ文化研究者としてアイヌ文化、言語の保存に生涯をかけて尽力した、萱野茂氏(1926年〜2006年)の個人コレクションを展示。丸木舟、カパラミプ(着物)などアイヌ民族関係の所蔵品600点だけではなく、中国、カナダなど世界各地の先住・少数民族の生活・工芸資料も600点以上紹介しています。収蔵4,000点のうち202点が国の重要有形民俗文化財の指定を受けています。アイヌ文化継承に対する萱野氏の情熱が伝わる資料館。250名着席できる説明コーナー、屋外展示施設もあります。

    【入館料】
    個人 大人 400 yen 小・中学生 150 yen
    ※大人/通常800円が700円、小・中学生/通常300円が200円となります。
    【開館時間】
    9:00~16:30
    【休館日】
    特になし(冬期11月16日~4月15日は事前連絡を)
    【問合せ先】
    01457-2-3215
    【マップコード】
    442 769 865
    重要文化的景観 重要文化的景観
  • 旧マンロー邸 Historical House of Munro

    スコットランド出身の医師で人類学者の故N.G.マンロー氏の旧邸宅兼診療所。アイヌ文化の研究に力を注ぎ、晩年は二風谷に永住し多くの記録映画や著作を残しています。献身的な診療など、その功績は今も語り継がれています。

    【入館料】
    無料
    【開館時間】
    館の外観及び庭園の見学は自由。館内見学は1ヶ月前までに博物館へ事務予約が必要(10名以上の団体が対象)
    【問合せ先】
    二風谷アイヌ文化博物館 01457(2)2892
    【マップコード】
    442 769 724
    重要文化的景観
  • 二風谷ダム管理所(資料室) Nibutani Dam Management Office

    ダムについてのパネルや模型等の資料を閲覧できる資料室があります。沙流川流域の水害史や、魚道のしくみなどがわかりやすく解説されています。

    【入館料】
    無料
    【開館時間】
    9:00~16:30
    【休館日】
    土・日・祝日 12月29日~1月3日
    【問合せ先】
    01457(2)4262
    【マップコード】
    442 768 105
  • チセ群 Cise village

    二風谷アイヌ文化博物館には、野外施設としてアイヌのチセが復元されています。地域のアイヌ文化学習・観光振興の拠点として、昭和60(1985)年度から平成15(2003)年度にかけて4棟のチセ群が整備され、現在に至っているものです。更に平成20(2008)年度からは隣接する町有地に平取地域イオル再生事業の一環としてチセが5棟建設され、アイヌ文化継承の空間として一層の賑わいをみせるようになりました。

    【マップコード】
    442 799 104
    重要文化的景観
  • チプサンケ Cip-sanke

    チプの進水式を意味するアイヌ語で、直訳するとチプ(舟)、サンケ(出す)となります。チプづくりの継承、新造舟への礼拝、乗舟の貴重な機会として、数十年にわたり二風谷を中心に開催されています。チプは通常、丸木舟を指しますが、地域によっては海用のイタオマチプ(板付け舟)、湖沼用のヤラチプ(樹皮舟)といった種類もあります。

    重要文化的景観
  • スズラン群生地 The field of the lily of the valley

    北海道の初夏を代表する花、すずらん。ここ平取町幌尻岳のふもとの芽生(めむ)の野生すずらん群生地は約15haと日本一の広さを誇っています。多くの人が足を踏み入れることによって絶滅の危機に瀕したすずらんを保護管理し10年の歳月をかけ自然の状態に回復させました。現在一般公開は毎年5月下旬~6月中旬の約1ヶ月で、見頃は6月の「すずらん観賞会」の期間。白樺の木立に囲まれた観賞用道路から眺める白く可憐な花は町花となっています。

    【マップコード】
    811 348 472
    重要文化的景観
  • オプシヌプリ Opus-nupuri

    にぶたに湖対岸(沙流川右岸)の国有林内にあります。オキクルミカムイが弓に矢をつがえ、射抜いたとされる伝承がある山です。明治31年の大水害の時まで、くぼみの上の部分が繋がっていて、穴の状態だったといわれています。夏至には、窪みに太陽が沈んでいく様子を見にたくさんの人が訪れます。

    【マップコード】
    442 829 822
    重要文化的景観
  • ウカエロシキ U-ka-e-roski

    ウ=互い・力=上・エ=そこに・ロシキ=立つ、まるで大きな熊が山を駆け上がるように見える、熊の姿をしている岩塊です。オキクルミカムイが親子連れの熊を見つけて射ようとすると、逃げ出してしまい、「いくら追いかけても追いつかないため、神である私の矢を受けようともせず逃げるのであれば、走っているままの姿で岩にしてやる」と矢を放ったとされる伝説の岩です。

    【マップコード】
    442 768 543
    重要文化的景観
  • オキクルミのチャシ及びムイノカ Okikurumi casi and Muy-noka

    沙流川流域のアイヌに、生活文化を教えたとされるオキクルミカムイの夫婦が住んでいたという伝承が残るチヤシが額平川河口近くの左岸にあります。妻がカムイの世界に戻るときにアイヌモシリを名残惜しんだ妻が忘れていった半月形の「箕(み)の形象」(ムイノカ)がチヤシより少し下流方向に、残されています。

    ※写真上/オキクルミのチャシ、写真下/ムイノカ

    【マップコード】
    567 010 169
    重要文化的景観 重要文化的景観
  • イオルの森 Iwor woods

    にぶたに湖対岸(沙流川右岸)にある町有林で、昔も今も食料や生活用具の素材採取の場所として地域の人達に親しまれている里山です。
    イオルとはアイヌ語で山奥・狩場などを意味し、かつては鵡川流域へ行くための道もありました。現在は約210㌶の広大な森の保全・活用が進められています。

    【マップコード】
    442 766 867
    重要文化的景観
  • 旧二風谷青年会図書館 Former library for the Nibutani Junior Chamber

    明治44年、二風谷尋常小学校新築に伴って建てられた図書館で、北海道でも2番目に建てられた図書館といわれています。現在も国道237号線に面した二風谷小学校敷地内にあります。

    【マップコード】
    442 768 477
    重要文化的景観
  • 違星北斗石碑 Monument of Iboshi Hokuto

    違星北斗は、バチラー八重子、森竹竹市と並ぶ、「アイヌ三大歌人」の一人と言われています。昭和4年、29歳で亡くなるまで、アイヌ民族地位向上のために活動していました。二風谷小学校前庭にある石碑には、「沙流川は昨日の雨で水濁り コタンの昔 囁きつつ行く」など2首が刻まれています。

    【マップコード】
    442 768 477
    重要文化的景観
  • 金田一京助歌碑 Monument of Kindaichi Kyosuke

    萱野茂二風谷アイヌ資料館前庭に昭和43年に建てられました。言語学者・国語・国文学者である、故金田一京助氏によって沙流川流域のアイヌから聞き取られたユカラ(英雄叙事詩)等は、アイヌ伝統文化を語る貴重な資料として今日に伝えられています。 歌碑には、「物もいわず 声も出さず 石はただ全身をもっておのれを語る」と刻まれています。

    【マップコード】
    442 769 865
    重要文化的景観
  • 沙流頭首工 Head works of the Saru River

    頭首工とは、河川から農業用水路に水を取り入れる施設です。
    大正4年、沙流土功組合員の尽力により造られました。二風谷ダムの完成に伴いその役目を終え、現在は頭首工のみが保存されています。二風谷ダム堤体下流の沙流川右岸にあります。

    【マップコード】
    442 707 095
    重要文化的景観
PDFファイルのダウンロード平取町文化的景観お出かけマップ(PDF)
PDFファイルのダウンロード北海道平取町文化的景観解説シート(ZIP)[87MB]
Hokkaido Biratori Cultural Landscape commentary sheet
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